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「もめごと」→一刀両断 13


・・たら,・・れば,・・とき


 約束を反古にされない為に!!今回は、・・たらの「出世払い」です。
 「成功したら、返す」という約束で、人から「金」を借りる事を一般社会では「出世払い」と言います。結局、「借金」ですが、成功するか否かはっきりするまで「返済を猶予する」と言う意味の貸借であると、法律では解釈している。

民法412には、つぎのように書かれています。・「履行期」・「不確定期限」つまり、債務者が成功するか、成功しないかはいずれ結果はでる。


・・・・・では次の例は如何であろうか・・・?
(イ)貸主は、「相手が成功する事を期待して」金を貸したわけで、結局、成功しなけれ「金」は返さなくてもいい約束である。
(ロ)金銭の貸借は厳しいもので、成功する見込みがなくなった場合でも、返さねばならない。
(ハ)「成功するか」「否か」なんて、曖昧な約束は、法律的に無効だ。

 「金」の貸借においては、「苦い」経験をされた方も多いと思います。人に金銭を貸与することで、「友人関係が壊れる」との考えが一般的ですが、世の中、そう思いどおりには、進まないものです。
 対処方法として、「さしあげましょう」と言える範囲の金銭感覚にて、処理できる金員の貸借を考える事です。
しかし、「情に脆い」日本人には西欧諸国のようには処理できません。この「情」が今流行の「おれおれ詐欺」の根幹の因でしょう。
 
さて、「不確定期限」とは、次のようにお考え下さい。

例えば、百万円借りたとします。この返済期限は、借主が何とか無理をしても、返せる程度の社会的地位につけば、その時が、逆に、その見込みのない事がはっきりした時は、びしびし取り立てて良い。つまり、「差し押さえ」可能となりますが、こんな「法律」は、「浮世離れ」の感は否めません。押さえる物など「何にもない」が普通ですし、この処理に掛かる「馬鹿でかい費用」を拠出しても、「結果良し」とは、なかなかならないご時世です。

 やはり、「先達の教え→貸すと思わず・・」でしょうか・?


 さて、次回は・・ればの一例です。お楽しみに!!

       ・・・・困ったらお尋ね下さい。・・・・

・・・http://www5f.biglobe.ne.jp/~seishonen-WCE/
by srd52834 | 2004-12-17 16:56 | 面白民刑事件
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